トロワ現代美術館 作品が語りかけるもの。
トロワの現代美術館、 “Musee D’art Moderne”。
近現代の作品が2000点所蔵されているそう。
絵画や彫刻など、たくさんの展示品を観ることができる。
館内のホールには、たっぷりと光が降り注ぐ。
きれいな中庭も。
螺旋階段もおしゃれ。
広々として見やすく、館内の作りも好き。
私はこの美術館の中で一番心引かれたのは、ガラス作品だった。
大小、彩り、形、質感。どれをとっても様々な作品が集められている。
触れたくなるほどきれい。そしてそれくらい、近い。
中でも、この羽のような作品がお気に入りだった。
色も形も、本当にきれい。
この日はとても天気がよく、一日中晴れていたこともよかった。館内に注ぐ太陽の光が、直接当たらなくても尚一層、作品を輝かせてくれていたように感じた。
トロワは、昔から優れた職人さんが集まる町であるとも言われている。中でも教会美術の彫刻やステンドグラスは良いものが集まっているそう。そういった感性なんだろうか、この現代美術館はとても見ごたえがあって、長い時間楽しめた。
そういえば。
トロワを一緒に旅した友人は美術作品に詳しい人だったので、夕食のときにはこの美術館の作品についての話をしてみた。芸術家肌の彼女の意見はぜひとも聞いてみたかった。どれが良かった、という話ももちろんのこと。
私は絵画の中にこわいと感じたものがいくつかあって、(描かれている情景や人の表情、色使いなど)そういう作品は凝視をせずにさっと通り過ぎてしまった、という話をした。
すると彼女の教えてくれたことがとても印象的だった。
作品を観て、何かを感じることは感性が鋭いということ。こわいと感じるものの中には、自分の心の目で見なければいけない何かがあるそうだ。
だから、こわくてもまっすぐに、観るといいのかもね、と。
感性を通して作品を観ることと、自分と向き合うこと。同じなのかもしれない。
●Musee D’art Moderne (現代美術館)
Palais Episcopal | pl. St-Pierre, Troyes, France