サンジェルマン・デ・プレ教会で出会ったミサのシーン
教会のミサというと厳粛で、クリスチャン以外の人間は立ち入りできないものだと思っていた。
でもある日曜日の午後、偶然立ち寄ったサンジェルマン・デ・プレ教会で、そんなのは思い込みだったのだと知った。
もちろん全てがフランス語で、何を言っているか理解はできないけれど、教会にいる人々全てがひとつになって賛美歌を奏でる。
そこにアジア人の、クリスチャンでもない人間が交じろうとも、全く咎められることはない。
観光客で賑わう有名な観光処も、地元の人で溢れ返る時間。普段とは違う協会の雰囲気。
こんなシーンに出会えてラッキーだったと思った。
この後のフランス滞在でも、度々教会のミサに立ち会うことができた。
ミサは毎週水曜・日曜に行われる。フランス人が休みを大切にし、日曜日は日本では考えられないくらいお店が定休日を設けるのも、このミサという宗教文化があり大切にしているからなのかもしれないと感じた。
ヨーロッパの教会を訪れるときには、是非とも水曜・日曜を選んでこのミサの神聖な雰囲気を味わってほしい。
“暮らすような旅”を感じられることと思う。