農業体験 wwoof
2012年7月。フランスで農業を体験した。
●wwoof FRANCE
http://www.wwoof.fr/
wwoofとは、労働力と滞在費を交換できる、ファームステイのこと。農家さんの仕事をお手伝いする代わりに、宿や食事のお世話をしてもらえる制度になっている。
世界中の沢山の国でこのwwoofという制度が導入され、インターネット上で国ごとに登録をする。農業を体験したい人は受け入れ先の農家さんを探し、労働力がほしい農家さんは募集の記事を出す。
世界屈指の農業大国であるフランスも、このwwoofという制度が導入されている。私はこの制度自体を知らなかったが、パリで知り合った友人に教えてもらい、
「これ、やろう!」
と決めて“wwoof FRANCE”に登録した。語学もままならないし、農業だってやったことないし、フランス人の家庭に入ってしかも仕事をするなんて、不安もあったけど。いろんな面でプラスになるかなと、ほとんど迷うことなく決心できた。
私は料理に携わっていたけど、その原点である“農業”を経験したことなく、それを知りたかった。そしてパリ以外の場所を知りたかった。私にとってはもってこいの制度だった。
フランス南西部のトゥールーズから電車で20分程進んだところにある、Venerque le Vernetという町の無農薬野菜の農家さんが私を受け入れてくれ、2週間の滞在をさせて頂くことが決まった。
結論から言ってしまうと、たった2週間の滞在だったが、農業の大変さは一瞬にして体で感じられた。
料理人として厨房で働き、形の揃った綺麗な野菜達が納品されるのを当たり前とし、そこにたどり着くまでの農家さんの苦労など知りもしなかったのだ。