イタリアから南フランスへ ~トゥーロンに到着!~
2012年8月、イタリアの旅を終え南フランスへ戻ってきた。
“南フランス”という土地に漠然とした憧れがあった。今まで来た事もなかったけど、働くなら、住むなら、ここがいいなと思っていた。
イタリアのローマから長距離バスに乗って、トゥーロンに着いた。
http://www2m.biglobe.ne.jp/%257EZenTech/world/hotel/france/image/Map-France-Hotel-Toulon.gif
長距離バスは、ヨーロッパ中を格安で移動できる“ユーロライン”を使った。
http://hitrip.ikuranet.com/EULINE.html
夕方にローマを出発して、到着したのは早朝5時頃。約10時間のバス旅だ。
途中、隣り合わせたフランス人女性とカタコトで会話をしたり、イタリアからフランスへと景色が変わる様子や、街の広告看板やちょっとしたお菓子なんかの製品がだんだんフランスのものになっていくのには、なんだか懐かしさを覚えてしまった(笑)
隣り合わせている国だから似ていて当然だけど、でもやっぱり違って、フランスが好きだと思った。
このバスの中、とある事件があった。
国境を超えたあたりで、突然バスが急停車した。警察官の格好をした男が2人入ってきた。
このタイミングだからパスポートやチケットのチェックかな?と思ったが、彼らは私の通路を挟んで隣にいた中年の男性を取り押さえて、手錠をかけた。
なにが起こったか分からなかったが、容疑者が一緒に乗っていたらしい。
周囲はザワついていたというより、軽く笑っていた。長距離バスは気をつけろとよく聞くし、このあたりではよくあることなのかもしれない。
そんなことがありながら、バスはどんどん西に向かってかっ飛ばされる。
私は道路標識を見ながら、さすがにおかしいと思い
「トゥーロンに行きたいのですが…」
と聞いてみた。急いでバスをUターンして向かってくれた。トゥーロンで降りるのは私だけだった。フランス南東部でも、中央辺りに位置するこの街。何もなく、一度素通りされたのだった。
南フランスでのステイはこの街から始まった。