語学学校~フランス編~
フランスでの語学の勉強は、語学学校を日本から探して登録していった。
私が通ったところはここ、2区オペラ座近くの“AAA語学学院”。
●AAA語学学院
http://aaaparis.net/Francais/ja/
アジア人のための語学学校で、フランス語を教える先生はフランス人だが、受付には日本人や中国人、韓国人など、アジアの国々の職員が働いている。選んだ理由は、中心地だったことと、授業料が他の学校に比べて安かったので。そして学生寮があったから。
パリに着いた初日、右も左も分からない状態でタクシーに乗り住所をこの学校の住所のメモを見せ、1年分の荷物を引きずりながら辿り着いた。
学校の本登録の担当は韓国人の男性だった。最初の衝撃はこの人だった。私が日本人だと分かると、「こんにちは。今から本登録をしていきましょうね。」という感じで日本語で説明をし始めてくれた。
聞けば彼は、韓国語フランス語はもちろん、中国語や英語、イタリア語もイケるそうだ。でも日本語は苦手だそう。
「フランス語なんて簡単ですよー、でも日本語は難しいですね。表現がたくさんあるし漢字ひらがなカタカナ、それにローマ字も使うから。」
と、流暢に説明してくれた。
でもその後の暮らしの中で、フランスに住む人は何カ国語も話せる人が珍しくないということが分かった。陸繋がりで近隣国と言語が似ているとはいえ、衝撃的だった。
この学校に1ヶ月登録したが、実際は数日間通ったくらいだったと思う。初級のクラスが満員で、少しレベルの高いクラスに配属されてしまい、授業が全然分からなかった…。その上アジア人のための学校なので、日本人がすごく多い。
日本人同士、日本語ばかりで会話をしていまい、なんだかここにいたら日本人の友達がいっぱいできて、それが楽しくなってしまいそうだった。私にとってはここで勉強したというより、“もっと勉強しなきゃ!”という気持ちにさせられた場所だった。それからは自分の部屋で一からテキストを見返す日々だった。
でも結果的に、この学校で得た人との“縁”はとてもとても深かった。そういう、右も左も分からない私のような人から、何年もパリに住んでいる日本人、それから日本語を学んでいるフランス人など、いろんな人が集まるコミュニティーの場でもある。何も分からない私にとって、パリのことを聞ける受付の職員さんたちも、ものすごく頼もしくてありがたい存在だった。
だから本当に、この学校に登録して足を踏み入れられたことはラッキーだったと思っている。そして便利な場所でもある。トイレをお借りしたり、(トイレの少ないパリではかなり貴重。)サロンでインターネットを使ったり。授業をとっていないのに、何度遊びに来たことか!(笑)
よく、どこの語学学校が良いとか悪いとか、そういう話を耳にするけど、本人の気持ち次第じゃないのかなと私はやっぱり思う。