リヨン食べ歩き frair 日本人シェフのフランス料理店
それからリヨンでの再就職探しが始まった。語学学校の友人に勧められ、2012年秋当時オープンしたばかりというお店 “frair” にランチに行った。
日本人のシェフのお店で、料理人も韓国人という話だった。ホールスタッフはフランス人。
初めは、せっかくフランスに来たのだからフランス人のお店で働きたいとこだわっていたが、とにかく仕事を探したくて必死だったので、評判のお店には手当たり次第応募するようにしていた。
オープンしたばかりとのことだったが、ランチでも予約なしでは入れないくらいの人気店だった。
今は料理人がいっぱいとのことで、採用はして頂けなかったものの、他のレストランを紹介して下さるような親切な方だった。
食事をしているとき、隣に座っていた老夫婦が日本人一人でいることを不思議に思ったのか、話しかけてくれたことを覚えている。私は料理人で仕事を探してここに来ていると話したら、なんだか気に入って頂き今からうちにおいでと言って下さった。用事があり行けなかったけど、知らない人から家においでと言われても不審に思わないくらい、リヨンはあったかみのある街だ。そんなやさしさが嬉しかった。
日本人が作る繊細で美しい料理。とても美味しかった!