リヨンで迎えた誕生日
リヨンに住んで1ヶ月半くらいが過ぎた頃、9月10日、27歳の誕生日を迎えた。
まさに仕事を辞めるか辞めないか、悩んでいる最中だった。そんなときだったからこそ、日本の家族や友人、そしてパリにいる友人からのお祝いのメッセージがとても嬉しく心に染みた。
不器用ながらも、“なぜフランスに来たのか”ということを常に心に忘れず、残りの8ヶ月を精一杯生きていきたい、と強く思っていたこの頃。
ワーホリという1年の限られた時間の中で、どれだけのことをして何を日本に持ち帰ることができるのか…全て自分次第。
今大切なのは、お金でも安定でもない。
終わった後に後悔しないように、今を精一杯生きること。
人から見たら退歩かもしれない。それでもちゃんと前に進んでいると信じて。
写真は、地元にいる姉が送ってくれたバースデーカード。自分勝手な私とは正反対な温和で優しい姉は、離れていてもこうして私の力になってくれる存在だった。懐かしい文字や、姪っ子の絵、すごく嬉しかった^^
そして今回、決断ができたのも“やってみなきゃわからないこともあるから、思うようにしたらいいよ!”という母の言葉があったから。
待っていてはいけない。前に進むしかない!
リヨンでせっかく買ったコックコート。私はこれを着て、料理の現場を良い経験したい。その為に来たんだ。
笑って日本に帰り、良い滞在だったとこの先の人生に繋がる時間になるように頑張らなくちゃ!そう思える誕生日だった。
この日は朝から、アンさんの投げキッスのお祝いから始まり、シェアメイトのななえさんとご飯を食べに行って、家に帰れば同じくシェアメイトのみこさんがお気に入りのパティスリーでケーキを買って待っていてくれた。
知らない土地に一人で迎えた誕生日に、こんなに暖かなお祝いをしてもらえて本当に幸せだった。やっぱり人は一人じゃないし、一人では生きていけないのだ。