パリのクリスマス
2012年のクリスマス、私はパリにいた。
フランスのクリスマスは、家族で過ごすのが一般的。日本のように恋人同士のイベントではなく、家族で食卓を囲み、家族でプレゼントを交換するあたたかい日なのだ。
クリスマスの1ヶ月以上前から、クリスマスマーケットがあちらこちらで開かれる。
パリで一番賑わうのは、シャンゼリゼ通りのクリスマスマーケット。
でも、12月25日当日はみんな家族で過ごすので、割と静か。
周辺はどこもライトアップされて、どこを歩いてもきれい。
1キロほど露店が立ち並ぶ。
そこらじゅうにサンタクロースが。
雪だるまたちも可愛い。
イルミネーションは近くで見ると、日本のものの方が細かくできていると感じた。でもなんでだろう、フランス人の街全体を作る美的感覚の鋭さといったら、やっぱり抜きん出ていると思う。
このクリスマスムードは、25日を過ぎた後も、新年を祝うムードに劣らず1ヶ月以上続いた。
たくさんの人種、宗教が交わるパリという街で盛大に盛り上がるクリスマス。だけど、クリスマスが過ぎてすぐにお正月に切り替わる日本の季節行事の流れとは明らかにちがうものを感じた。
クリスマスはきっとヨーロッパにおいてそれだけ、大切で特別なものなのだと思う。