リヨンからパリへ 3泊4日の仕事探しの旅
約2ヶ月ぶりに訪れたパリ。
リヨンからバックパックひとつに4日分だけの荷物と履歴書3通だけを詰め込んで、TGVで約2時間。面接への緊張感、少し久しぶりに友人達に会える嬉しさを抱きながらやって来た。
この弾丸仕事探しの旅の間は、友人の家でお世話になった。
また来ることになるとは、その頃はちっとも思っていなかった。
初めてパリに来たとき、街の彩りに目を見張ったものだった。しばらく暮らすうち、この街には白人、黒人、黄色人とたくさんの人種や文化が交差していることを知り、ふと思った。
パリにこんなにたくさんの色が溢れているのは、たくさんの人がいるから自分に合う色を選びなさいと言われているようだ、と。
改めて、人が多い。なんだか冷たくて、ギスギスしてる。2ヶ月リヨンで暮らし、すっかり角が取れてしまったようだった(笑)
好きじゃないけど。ここで仕事を見つけて、経験して日本に帰るんだ。
そう心に秘めて戻ってきたパリは、なんだか違う街のように見えた。
日本人だけでなく、料理人だけでなく、世界中からたくさんの職業の人々が経験のためステップアップのため。もしくは、そうでなく生活のため自国の家族を守るため。
この小さな街に集まっている。
自分に合う色を選ぶだけでは足りなくて、身に付けたい色があるならばそれに見合う自分になりなさい、変わりなさい努力しなさいと、少し冷たく言い放たれているような感覚も覚えた。
そして、1年半続けた黒髪についに飽きて、いつもお願いしていた美容師の友人にカラーリングをしてもらったのもこのときだった。
新しく始まる生活に、ワクワクせずにはいられなかった。