20区、bellivilleに住む
2013年11月。仕事を紹介してくれた日本人が手配してくれたアパートへの入居が決まった。
場所は19区と20区の境目に位置する町、belleville。
治安の良いところでないとは聞いていたが、人の紹介だから大丈夫であろう、そう思っていた。
大家は中国人の不動産屋。中国語、英語、フランス語とそして日本語まで話すおじさんが担当だった。
前に住んでいた日本人が帰国するため、空きが出た物件だった。
18㎡ほどある室内は、パリのアパートの中では広い方だった。
シャワーとトイレ、独立洗面台まであった。
家具も付いていて、キッチン用品も揃えられていた。エレベーターはなく、4階の部屋。
但し家賃は680ユーロ。敷金は2か月分。決して安くはない。
それでも早く住む場所を探し、仕事を本格的に始めたかったので、決めてしまったアパートだった。
それまではリヨンで必死でネット上でパリの住居を探し、それから部屋が空くまで友人の家に居候させてもらい、そうしてたどり着いた部屋。
なんだかんだで嬉しかった。
でも、それが。たった数日で。
フランス生活、最大のピンチを迎える場所になった。