ブルターニュ地方、カンカル 牡蠣の養殖場
カンカルと言えば、観光の主な目的はこれ。牡蠣!養殖場と言っても、バス停から改めて地図を見たり探したりしなくても、海を眺めればすぐに広がっている。
海岸に下りれば、牡蠣の浜。あまりにも牡蠣の殻がありすぎて、海岸にそのまま放っているそう。それがカンカルの海の特徴で、本当に印象に残っている。
歩いても、ブーツの底に牡蠣の殻がはまってしまうほど。
その牡蠣の殻、なんだか愛着が沸いてしまった(笑)
海辺では、採れたての新鮮な牡蠣を買うことが出来る直売所が設けられている。
だーれもいない海にも、ちゃんと置かれている。
この牡蠣の養殖場を見るため、人々はカンカルを訪れる。そして、牡蠣をはじめとした美味しい海鮮物をたっぷりと食べるため!!!
日本の飲食店で牡蠣を提供するときは、衛生面の配慮で殻を開けて身をよく流水で洗うようにと習ったけれど、フランスでは牡蠣の旨みが流れ落ちてしまうので、洗うなんて厳禁だと言われた。それは衝撃的ではあったけれど、代わりに違う食文化があった。牡蠣と一緒にバケットとバターが提供され、牡蠣を食べる前にバケットにバターをたっぷりと塗って食べる。それから牡蠣を食べる。
そうすることで、胃の内部にバターので油脂の膜が作られ、食あたりを防ぐ役目をしているのだそう。
それには更に驚いた。フランスではちょっと勇気がいるけれど、牡蠣を洗わず食べていた。バケットにたっぷりのバターを塗って!
食あたりになることは、幸い一度もなく、美味しい牡蠣を頂いた。