ニースで味わう南フランス料理
南フランスの料理は、イタリアとの国境が近いことから自然とイタリア食材が多く使われていて、地中海で獲れる魚介類や、太陽をたっぷり浴びた野菜をふんだんに使われていて、日本人の味覚や体に馴染みやすい料理だと言われている。
フラーッと立ち寄った日本で言う、大衆食堂のような“ブラッスリー”という種類の飲食店。
この土地らしいものが食べたくて、ここで何気なく注文したお料理が、めちゃめちゃ美味しかった。
“スープドポアソン”。魚のスープという意味合いの料理で、たっぷりの魚介のエキスが詰まったスープにバケット、チーズを浮かばて、溶かしながら食べる。初めて食べたが、びっくりするくらい濃厚な味わいで美味しかった。店員さんが食べ方を親切に教えてくれたのも嬉しかった。
“ニース風サラダ”。ニースを代表する野菜料理。シンプルだけど、アンチョビ、オリーブ、トマトなどイタリア食材をたっぷり使ってあるのが南フランスらしくて、さっぱりと頂ける。
その土地のものを食べるという旅のスタイルに面白みを見出したのも、この頃だった。華やかに飾られたフランス料理も良いけど、その土地でたくさん採れるものを使って作られた郷土料理には、旅の楽しさと料理の美味しさ、そしてその土地を知ることが共存してる気がして、旅をしながらその土地のものを食べる、ということは切り離せないと思った。
シンプルに食材を焼き、バルサミコ酢やトマトのソースで頂く、シンプルなスタイル。もちろんお店によって様々なスタイルがあると思うが、ストレートに食材の美味しさを味わえるこの地方の料理が大好きだ。